議員の裏側

反対が相次いだ富山の柳町小学校統合の住民説明会の件に切り込む

「柳町小統合 反対相次ぐ!」
4月19日の新聞に載った見出しです。

先の投稿で説明した
「住民説明会とは何か?!」も含めて、

切り込みたいと思います。

またですか?

記事にもありましたが、
柳町小学校は、2008年、
統合問題が議論された際、
強烈な反対運動を展開し、
近隣の市街地小学校が合併する中、
地域の意見を貫き通し、
単独で残った小学校です。

それほど、地域愛が強く、
結束力も固い地域の方々にとっては、
また、同じことを突き付けるのか?
という思いだったのだろうと予想しています。

反対意見に耳を傾ける気はないのかな

地域住民は、行政側(教育委員会)の
適正規模を後ろ盾にした統合案に、
真っ向から、反対意見を突き付けています。

小規模校の良さを残すべし
通学距離の負担感を考えるべし

など、予定の時間を過ぎても、
手が挙がる状況だったという。

「時間が来たから」と意見を
止めようとする委員会側に対し、
時間延長しても最後まで
意見を聞いて欲しいという住民。

結局、この日は、最後まで、
意見を聞いたようですが、
教育長は、これまで議場でも
発言していた通り、

「この案は、あくまでも叩き台。
ここをスタートラインに議論していきたい。」

と地域住民に答えたとのことです。

また、説明会後の取材に、
「丁寧にしっかりと対応したい!」
と、再度の説明会開催に
前向きな姿勢を示した。
と、ありました。

ということで、地域住民の
意見を聞く気はあるようですが、
聞き入れる気があるかどうかは、
次の説明会まで、分からない、
と思いました。

基本的には統合したいが
住民の反発が大きければできないし、
繰り返すことでその内受けいれてくれるであろうと
考えていると思います。

よく言う
「話し合いによって住民の理解を得たい」
ということだと思います。

市全体のビジョンはあるのか?

さて、ここからは、ちょっと視点を変えます。

この問題が提起され、
教育委員会の指針が発表されてから、
シマの頭の中には、
ずっと、同じ疑問があります。

・住民の意見を反映させる気があるのか?
・適正規模って、何に対する適正?
・予算は、どの程度見込んでいるのか?
これらが、常に引っかかっています。

適正規模を御旗に、
どこもかしこも同じ規模にしようとしている!
としか見えないからです。

なぜ、一人一人を重視しないのか?

柳町小の説明会で、
保護者の一人がした質問
「1学年1学級だからこそ、
先生に、しっかり向き合っていただけた。」は、
多くの学校に当てはまる質問。

これは、突き詰めていくと、結局、
教員増を訴えることに行きつく問題。

どこの学校にも、不登校の
児童生徒がいる今の時代。

それを表に出さず、
適正規模を打ち出すことは、
今いる教員の数を増やさず、
できるだけ、既定の範囲内で、
教員数を増やさないで済む案
にしか、シマには見えません。

教育委員会にとって、また、
市や県の財政にとって都合のいい案。
そういうことだと思っています。

そこには、
国の宝である子どもを
大切に愛情深く育もう
という姿勢が欠けていると思います。

説明会の意義・役割を全うすべし!

今回の新聞記事で、
住民側の思いがドンドン出たこと。

そして、それを直接、
教育長が受け止めたこと。

この二つは、とても良かった!
と、思っています。

ただ、先に述べた通り、
時間が来たので、議論を打ち切る!
という姿勢は評価できません。

教育長が、自ら、スタートラインだと
明言されたわけで、
説明会で意見を聞きましたから、
参考にさせて頂きます!
では、意味がありません。

今回頂いた、地域住民からの声を、
どう、次回や他の校下の説明に生かすのか?
その姿勢が問われていると思います。

今後の説明会の動向を注視したいと思っています。

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