議員の裏側

衆院選に向け、急いで造反議員と仲直り?

お盆を目の前にして、新聞に、
自民党の県連や高岡市連が、
相次いで、造反議員と仲直り!
という記事が載りました。

県連については、「ついに来たか!」と思いましたし、
高岡市連については、「割と早かったね!」と思いました。

今回はこのことについて話したいと思います。

全ては衆院選のため

それは、みなさんお気づきの通り、
衆院選が近づいているという、
背に腹は代えられない事情が
あってのことだろうと思います。

知事選の仲直りは?

新聞によると、昨秋に富山県知事選があり、
普通は、県の自民党全員が一致団結して
一人の候補者を応援するわけです。

全員で仲間を応援しようと、
同じ考えを持って集まっているので、
そのための政党ですから当然です。

けれどそんな中、
県議会議員の中の4人、
自民党で応援しようと決めた人
と違う人を応援した人がいたんです。

富山の自民党県連としては
「おいおいおいおいなにやってんだ、
仲間割れじゃないか」となりますね。

自民党からすると造反議員です。

その4人が別の人を応援した理由は
ここでは言いませんが、
結局その4人が応援した人が当選しました。

当然、富山の自民党県連は腹も立ちますし、
組織として統制を保つためにも処分しました。

処分解除の理由は?

けれど、今回の新聞によると
新知事を応援した4県議の処分を
解除することにしたということです。

「あれ?」
そんなにすんなりと解除しますか?
となります。

解除理由は、造反した4県議が、
造反したことへの反省や処分を解くよう求める
4人連名の文書が出されたことだそうです。

高岡市長選の仲直りは?

次に、高岡市連!
こちらは、実は、まだ、処分すら下していない。

どう処分するか検討している?
ないしは、どうしていいか分からない?

呉越同舟?大人の対応?

そんな状態で、造反して当選した新市長を担ぎ、
その選対本部長を務めた市議の市政報告会に、
自民党が推薦した候補の選対本部長を務めた
地元の衆議院議員が、来賓として招かれ、
そこで和解したという、ちょっと妙なお話。

大人の対応と言ってしまえば、
そうなんでしょうが、それでいいのか?
という思いが、
自民党員でも何でもないシマでさえ思いました。

取り敢えず元さやに

まあ、とにかく、どちらも、これで、一旦、和解!
元さやにしっかりと納まって、
来るべき衆院選に一致団結して向かいましょう!
ということにしたいようで、
新聞は、次のように表現していました。
「衆院選へ結束優先」
「挙党体制構築急ぐ」

心からの和解ではない

これはつまり、衆院選が近くなければ、
和解にはならず、まだまだずるずると
引きずったということです。

4県会議員は別会派のままで、さらに・・・

実際、県の方は、県会議員の4議員は、
別会派のままで、元に戻ることは当面ないということらしい。

さらに、4議員のうちの一人は、
県連に提出した文書をあずかり知らないもの
としているようだ。

つまり、一枚岩にはなっていない。
見せかけの一致団結ということになる。

組織として機能していない高岡市連

もっとおかしいと思うのは、高岡市連。
先に申した通り、それ以前の問題で、
組織としては、何の結論も出しておらず、
たまたま選対本部長同志だった者が、
今後は、仲直りして、衆院選に向け団結していきましょう!
と言い合っただけ。

個人的な和解で、しかも・・・

しかも、その片割れは、
当の候補者になる現職の衆議院議員。
「自分の判断がまずく民意を汲み取っていなかった」
「反省したから、自分を応援して」
と直接言ったということになります。

これって、組織を通さず、
勝手にやっていいことなんでしょうか?
それとも、許可を得ての言動なのでしょうか?
不思議でなりません。

組織としての体を失った?

議員個人の考えが、
党組織の総意と乖離していた場合、
個人の考えを表に出さず、
党のために総意に従うというのが、
党組織の常識で、それに逆らうと、
今後の政治活動に、
とんでもないマイナスなるはず。

しかし、県も高岡市も、造反した方が
勝ってしまったものだから、
どうしようもなくなっている。
というのが本当のところのようです。

それで、体裁を繕おうとするから、
余計おかしなことになっている。
そう思います。

勝てば官軍

シマ的には、造反したとされる県議4人は、
そのまま突っ張られればいいと思うし、
高岡市の新市長の選対本部長だった市議も
変に現衆議院議員にサービスしなくてもいいと思っています。

民意は勝者にありと思うが、

民意が、あなた方に付いた訳ですから、
胸を張って堂々としておられればいい。
そう思うのです。

ただ、先に述べた通り、
大人の判断も必要なのが政治の世界です。

新市長を担いだ市議が
「正直、新市長を応援すべきか悩んだが、
高岡は、変わるべきと思った。
今後は、地元の代議士を支えながら、
高岡を一つにまとめ、前へ進めていくべきだ」
と言っておられるし、

そう持ち上げられた現衆議院議員は
「私も、変革を求める民意を汲み取れなかったことなど、
いろいろ反省している。」
「今後は、新市長や新市長を応援された市議に
いい形で協力させて欲しい。」
と述べたという。

これが、それぞれに本音であって欲しいと思うばかりです。

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