議員の裏側

富山市スポーツ議連の裏事情

 

この春、新生富山市議会がスタートして間もなく、
唐突に、富山市議会議員の有志で、
スポーツ議員連盟を立ち上げたとの報道がありました。

その連盟の目的は、富山市のスポーツ、
特に、プロスポーツの活性化を図ることで、
市民生活に潤いをもたらすことらしく

活動は、全国の成功事例の視察を行い、
富山市の施設設備や誘客やそれに付随する街づくり
などの提言を市当局にすることだそうです。

何だか胡散臭い雰囲気が・・・

今回はこのスポーツ議連の裏事情が感じられました。

元市議会議員である私は
よくあるパターンではないかと思ったのです。

今はまだ推論でしかありませんが、
動きを見ながら答え合わせが
できればと思っています。

また、この推論が邪推であれば一番です。
当たらないことを願っていますが
読んでいただければと思います。

全国的な動きではある

このような動きは、全国的に見て、
大変珍しい!ことではなく、
地域スポーツ活性化政策の一つとして、
同様の議員連盟を立ち上げているまちは、
徐々に増えているようです。

国会の動きを受けたものかも?

国会にも同様の党派を超えた議連があります。
そこでは、最近、「スポーツ基本法に関する論点整理」
(スポーツ議員連盟(超党派)新スポーツ振興法制定プロジェクトチーム 平成21年5月)
が行われており、
国際的なスポーツへの期待と位置付けの
急速な変化に対応すべく、
制定以来50年近くの年月が経過した
スポーツ振興法を改正しようとしています。

「スポーツ振興法」を「スポーツ基本法」に改め、
その中でスポーツの価値・本質的意義を踏まえ、
スポーツに関する施策を国家戦略として位置付け、
スポーツを国の政策の重要課題として
推進しようとしているわけです。

その目標の一つに、
地方公共団体は、国の計画を念頭に置いて、
地方の実情に即した計画を定めることを規定する
というものがあり、
全国の流れに乗った動きのように思えます。

何だか不思議

しかし、なぜそうなのか?
と不思議に思うことが二つ報道されていました。

一つは、この議連に参加している議員が、
自民会派24名と公明会派4名、
誠政会派2名の計30名であること。

二つは、このスポーツ議連の代表が、
自民会派の最ベテランの議員であることです。

全員参加でなくてもいいが

スポーツ議連は、任意の有志の団体なので、
全議員が参加しなくても構いません。

実際、国会の議連もそうです。
なので、そこを問題にしているのではありません。

声かけをしないのはなぜ?

38名いる議員のうち、30名にだけ声掛けがあり、
残りの8名には声掛けがなされなかった
ということが問題だと思ったのです。

また、声掛けされた議員全てが
誰一人欠けることなく参加した
ことにも違和感を覚えました。

そうなるのであれば、
38人全員が参加するように
動くべきだと思いました。

過去に、これと似た動きがあり、
嫌な思いをしたことを思い出しました。

30名は与党で、残りの8名は野党なので、
蚊帳の外!そんな感じです。嫌な感じです。

間違いなく市民のためになると思われる活動なので、
誘われれば、きっと全員が参加したと思います。

それをしなかった理由を聞きたいです。

代表が議長になれない最古参議員なのは?

もう一つの代表が自民党会派の最ベテランであること。
これも、一見、年長者が代表を務めるのは
不思議ではないように見えると思いますが、
シマは、次のように思いました。

このスポーツ議連を富山市にも作ったらどうか?
と切り出したのは、自民会派の若手議員だと思われます。
いや、若手議員に違いありません。

言い出しっぺが代表をしなければならない
と言っているのではありません。
最終的に参加者が決まった時点で、
話し合いで年長者に代表の役を任せるのであれば、
何の異論もありません。

が、この年長者議員は、
議長になれない可能性が高い、いわく付きの議員です。
つまり、政務活動費疑惑のかかっているグレー議員。

その議員に対外的に見栄えのいいポジションを
与えたように思うのです。

言い方を変えれば、引退への花道とでも言えるかもしれません。

結局は派閥

つまり、この二つの動きは、
市民のことを考える議員連盟を設立して、
市民のために頑張っているという体(てい)を取りながら、
実は、議会内の与党の結束を高めるため(みんなで視察に行く!)
と会派内のベテランと若手の間にある溝を埋め、
融和を図ろうとする陰の目的を持って設立された
のではないかという胡散臭さが
ぬぐえない動きだと感じています。

与党系の会派だけで、利を得ようとする動きは、
かつて、小中学校のエアコン設置を早めよう
とした時の動きと類似しています。

また、隅に追いやられた感のある
自民会派のベテランを持ち上げるのは、
自民党会派内にある派閥の論理だと思いました。

これらは、あくまでシマの推測ですが、
今後の議連の動きを追うことで、
それが真実か否かが分かってくると思っています。

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