議員の裏側

富山市の議員報酬額は、いくらが妥当か!

舟橋村の4倍!

富山市の議員報酬が
県内の他の市町村の中で最高額で、
一番低い舟橋村の4倍!
ということがわかりました。

これって妥当なのでしょうか?

議員には大きな期待と使命が!

一般論として、市民の代表である議員には、
大きな期待と使命が寄せられるので、
優秀な人が目指す職業であってもらいたいこと、

また時間で働くようなサラリーマンではなく
判断や責任で働いてもらいたいことなどの理由から、
市町村の規模に合わせて、それなりに
高額の給料が設定されるものだ
と理解されている方が多いのでは?
と思っています。

なので、人口も面積も舟橋村の
4倍以上の富山市の議員が、
舟橋村の議員の4倍の給料でも
不思議ではないし、
妥当だと思っておられる方が、
ほとんどなのかな?とも思っています。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

そもそも議員報酬とは?

議員報酬というのは、
お分かりだと思いますが
議員の給料のことで、
その名の通り議員の仕事に対する
対価であるべきとシマは考えます。

議員の仕事は、どこも同じ?!

議員の仕事は、どんな市町村でも大差なく、
ほぼ同じとシマは捉えています。
ほぼ同じなのに、
市町村の大きさで額が大きく変わるのは、
おかしいと思うのです。

舟橋村の議員さんの方が忙しい?

ましてや、富山市の議員定数38に対し、
舟橋村は7で、富山市の方が5倍以上の議員を有しています。
ひょっとすると、舟橋村の議員さんの方が
忙しく責任が大きいかもしれません。

そもそも、議員の仕事とは?

そもそも、議員の仕事とは、
具体的にどんな仕事なのでしょう?
みなさんは、ご存じですか?

分かりやすく端的に説明します。

一番の仕事は本会議!

まず、一番の仕事は、
通常、3月、6月、9月、12月の
年4回開催される定例会と、
必要に応じて招集される臨時会の仕事です。

市議は、議会に出席して
市長やほかの市議が提出した
議案の審議や議決を行ったり、
ときには自らが議案を提出したり、
行政が正しく行われているかをチェックし、
疑問点や問題点などがあれば
厳しく追及したりします。

本会議は、年間たったの60日

ちなみに、本会議の開催期間は、
1回3週間程度なので、
年間60日程度です。

それ以外の300日の仕事は?

●個人集会や個人新聞、

SNSが普及してきた今では、
ブログやツイッターなどを通じ、
どのような問題について
どう対応することになったか
という議会の結果を
市民に報告したり、
発信したりすること。

●さらに、次の議会に向けた準備
に取り掛かります。
中身の濃い議論をして、
適切に議決するために
行政や市民生活の状況について
じっくり調査すること。

●タウンミーティングなどを開いて
市民の声を集めたり、
町内会や商店街などからの
要望を聞いたり、
市役所に足を運んで
行政についての説明を受けたり
することもあります。

●また、先に取り上げた、
他都市で行われた政策の
成功事例を学ぶために、
視察に出かけるのも仕事です。

また、こうした議会に向けた準備の中で、
自らの市政についての考えや
政策を市民に訴えるのも
閉会中の重要な仕事だと思われます。

全議員がちゃんとやっているか?

さて、みなさん、富山市の議員が、
このような仕事を真摯にしている姿を
ご存じですか?

シマはそこそこやっていた?

そういうシマは、議員時代、
開会中の仕事は、
もちろんしっかりとしていました。

しかし、閉会中で、
集会やタウンミーティングを
開いたことはありませんでした。

それでも、当時は、
新聞を作成し配布したり、
SNSで発信したり、
本会議毎に質問の準備をしたりと、
閉会中の仕事はしている方だと
勝手に思っていました。
(比較したデータは、ありませんが!)

話を、議員の仕事の話に戻します。

政務活動費を使い切っていないことから!

先週(前回)、政治活動に使っていいお金を
使い切れていないと話をしました。
つまり、それは、現在の議員が、
市民のみなさんが期待している仕事を
していないことの表れではないかと思うのです。

するであろうと思っていた仕事に
使うであろうと設定された政治の活動費を
使い切っていない
(つまり、期待通りの仕事をしていない)議員に
高額の議員報酬を(お給料を)
支払わなくてはいけないのでしょうか?

しかも、県内では、富山市が一番高額なのです。

富山市は他の市町村と比べて広く大きいので、
仕事量が多いのでしょうか?

逆に、議員数が多いので、
少ないのかもしれないと思っています。

県内市町村の議員報酬の実態

さて、県内市町村の議員報酬の
具体的な金額を挙げてみます。

富山市の議員の月給は60万円。
年2回のボーナスを入れると
年間約1,000万円が年収です。

次に高額なのが高岡市で月給54万5千円。
3位は射水市で月給42万7千円。
4位氷見市の42万円。
5位魚津市の40万円と続きます。

5位の魚津市で、
富山市の3分の2です。

で、15位、最下位の舟橋村は15万円でした。

舟橋村の議員にはなりたくない!

富山市の4分の1です。
正直言うと金額だけで言わせてもらうと舟橋村の議員には、
なりたくないです。

専業議員は、厳しいと思うからです。

今やられている議員さんはきっと
信念があり、舟橋村を真剣に考えられておられる
素晴らしい方なのではないのかなと思います。

国会議員は?

ちなみに、国会議員は、
出身がどこであろうが一律です。

それは、一票の格差が2以内に収まっている
という前提があってのことで、
有権者一人当たりの負担額は、
ほぼ同等ということになり、
公平性が担保されていると思うからです。

そういう目で見て、
富山市と他の県内市町村を比べてみますと、
議員一人当たりの有権者数は、
富山市がダントツ多いことが分かり、
そういう意味ではもっと高額に設定するのが
妥当なのかもしれません。

しかし、シマはやっぱり、
議員報酬は有権者数に対する対価ではなく、
仕事の対価であってほしいと思うのです。

県内の他の市には、
通年議会のところもありますが、
富山市は、先に述べた通り、
他の多くの市町村と同様、
年4回ある1回約3週間の定例会と、
たまに招集される臨時会があるだけです。

その期間の登庁義務のある日数は、
先に言った通り、年間約60日。

しかも、その中には、議案調査日という
名の登庁しなくてもいい日が含まれています。
簡単に言うと休んでもいい日です。

なので、必ず登庁して、
勤務しなければならない日は、
ざっと言うと年50日あるかどうかです。

もちろん、先に述べた通り、
会期以外での仕事は、
やろうと思えば無限にあります。

でも、逆に、そう思わなければ、
それだけです。

先に話した政務活動費が使い切れていない
ということは、会期以外で
市民の期待通りの政治活動をしている方は、
ほぼいないということになるのではないでしょうか?

そんな議員に、年間1千万円のお給料を
出すのは妥当なのでしょうか?

もちろん皆さん政治活動を
精一杯していることを願ってはいますが。

70万円は高い!

さて、富山市は、約5年前に議員報酬を
現状の60万円から70万円に引き上げようとして、
市民から猛反発を喰らい、
その後、政務活動費の不正使用が次々と発覚し、
ドミノ辞職へと発展。

そのドタバタ劇のさなか、
一旦、70万円に引き上げが決まった議員報酬を
元に戻すということがありました。

つまり、月給70万円は高すぎるということを、
当時の市民のみなさんが思われたということです。

60万円が妥当か?

では、現在の60万円が妥当な額だと
市民のみなさんは思っておられるのでしょうか?

シマが前の職業である教員を辞めた
10年前の月給は、手取りで35万円程度でした。

勤務時間は、とんでもなく長く、
毎日へとへとでした。
なので、議員になった当初は、
こんな短い勤務でこんなに頂いていいのか?
と思っていました。

が、一方で、議員は公的要素が、
同じ公務員の教員よりさらに高く、
教員時代以上に襟を正さないと
いけない面が多々あり、
責任の重さも感じていました。

そう考えると、
少しくらい高くてもいいのかも?
とは思いました。

さらに、多いと思えば、
返還すればいいとも当初思っておりました。

しかし、余ったからと市に返還できない
(寄付行為禁止のため)給料は、やっぱり、
市民のみなさんに納得いただける額で
あるべきだと思っています。

いったい、議員さんのお給料は、
いくらが妥当なんでしょう?

みなさんは、富山市議会議員のお給料、
おいくらが妥当だと思われますか?

いくらが妥当かは分からなくても、
60万円は高いと思われませんか?!

そして舟橋村の給料は
もっと高くてもいいのではないかと思われませんか。

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