先の富山市長選でも痛感しましたが、
自民党の推薦は強力です。
他を寄せ付けない資金力、人力です。
そこに組織力と百戦錬磨の戦術で戦います。
なので、自民党の推薦が付いた時点で、
ほぼ当確!というのが富山の現実です。
自民党が絶大だからこそのデメリット
なので、この自民党の絶大な力が動くと
富山人の多くが自民党推薦候補者の勝利を確信し、
選挙に行こうが行くまいが変わらない。
結果として投票しても変わらない。
政治を考えない市民になってしまうと思っています。
自民党が3つに分裂
ところが、今回の高岡市長選は、
その自民党が3つに分裂しました。
このまま選挙戦に突入していく様相を呈しています。
ひとりは自民党推薦
自民党の推薦を受けたのは、元高岡市の教育長。
学校統合問題などの手腕が大きく評価されています。
ということになっています。
ひとりは現職議員から背中をおされた若き市議会議員
一人は、多くの現職議員から背中を押された
自民党の若き市議会議員!
ひとりは中央メディアのジャーナリスト
もう一人は、中央でメディアの仕事に
関わって全国の政治を見てきた
高岡市出身の元ジャーナリスト。
お二人共、元教育長に引けをとらない
力のある候補者だと思います。
なので、同じ自民系の候補者が、
将来の高岡市をどのように考え、
どうしたいか!という政策論争が
盛り上がれば高岡市にとって、
とてもいいと思っています。
造反処分への違和感
なのに、新聞紙面には、
「造反処分」の見出しが躍ります。
大切なのは、政策を戦わせることで、
自民党の意思に反した議員を処分することではないはず!
しかも、処分したいなら、すぐにやればいいのに、
処分は選挙が終わってからと
先延ばしすることを決めていることも意味不明!
もしかしたら、自民党が推薦した元教育長が
県知事選の時のように落選する!
と思っているのでしょうか?
もし、そうだとしても、そんな情報は、
市民の多くは求めていないいらぬ情報!
なぜ、単なる自民党内の決定に従った、
従わなかったということが、
大きく取り上げられるのか?意味が全く分かりません。
なぜ野党候補がいないのか
高岡市長選で、もう一つ、おかしい!
と思っていることがあります。
それは、野党系の候補者が、
現時点で一人も立候補表明をしていないことです。
おかしい言い方ですが、せっかく、
自民党が3つに割れているのに、
野党が一枚岩になって一人を推せば、
選挙戦への興味関心も高まり、
当選する可能性が、より高まると思うのに、
そういう方が、一人もいない!
これも、不思議で、悲しい現実です。
野党ですら、高岡の復興を諦めているんでしょうか?!
一強の自民党候補に野党系候補3人が挑んだ
富山市長選と真逆の展開になりますから!
こういうことも含めて、高岡市長選は、
市民不在の政争劇となっていると思います。
高岡市民の多くが、愛する高岡市の将来を
憂いていると思います。
かつての勢いが全くなくなり、
衰退の一途をたどっている
我が町の再興を誰にかけるかという
大切な選挙が、こんなんでいいのか?!
富山市民でありながら、一人で憤っています。
まとめ
自民王国と言われる富山県ではどこの首長も議員も
ほとんど自民系の方がなられることが普通です。
選挙前に自民党の候補が一本化されれば、
それで、ほぼ決定!そういうことが、
選挙自体を形骸化させ、選挙の意味が軽んじられることに
つながってきました。
今回の高岡市長選は、今後の動きによっては、
それを払しょくさせる選挙になるかもしれません。
ただ、今後も自民党が推した候補が負けるわけにはいかない!
そんなことだけが、メディアに取りざたされていけば、
何も変わらないと思います。
せっかく自民党系の候補が3人も出たのですから、
その方々の主張や公約、出馬の背景などを積極的、
かつ、公平に報道し、そこを真剣に考え投票するのが
本来の選挙であることを知らしめて頂きたい!
そう強く思っています。