https://youtu.be/g3xvr1G6UCw
今日は、突然ですが、
富山市議会に存在する不思議会派「誠政」
という二人会派のお話をします。
不思議会派「誠政」何者なの?
この会派、存在そのものが不思議で、
なおかつ、議会内の立ち位置もおかしく、
一番大事にしなければならない
政治信条があるのか?と
疑問を覚える会派なんです。
なぜ、注目したのか?
小さい二人会派で、
「誠政」という名前を見ても、
どんな信条の会派か明確に分からず、
市民の多くは、よく分かっておられない!
と思っていたのです。
そう思っていたところに、
1月中旬の北日本新聞のシリーズ記事
「参院選への布石~県内各党に聞く」に、
富山市議会の「誠政」会派の
代表でもある議員が、
国民民主党の県連の代表として
考えを述べておられることに
驚いたからです。
本来なら、国民民主党!
今、述べたように、
富山市議会の会派誠政の会長は、
国民民主党の県幹事長も
務めていらっしゃいます。
立派な国政政党の一つである
国民民主党の富山県の幹事長なんです。
さらに、もう一人も国民民主党の県の幹事。
なので、普通なら、会派名は「国民民主」で、
その方が分かりやすくて妥当だと思います。
が、実際は、誠の政(まつりごと)と書いて、
誠政(せいせい)という会派名を付けています。
他会派の名前は?
他の会派の名前は誠政のように
どこの政党かわかりにくいのでしょうか?
見てみましょう。
他の富山市議会の会派名は、
16人の富山市議会自由民主党、
8人の自由民主党、
4人の公明党、
3人の立憲民主市民の会、
2人の日本共産党、
1人の日本維新の会、
1人の政策フォーラム32、
1人の気魄
どうでしょうか?
国政政党が後ろ盾となっている会派は、
誠政会派以外、それが分かるようになっています。
さらに元を正せば民主党!
実は、この会派、
元々は民主党会派だったのです。
ところが、国政政党として
勢いのあった民主党が一気に衰退。
その力を落としていく過程で、
富山市議会の政務活動費不正使用疑惑の渦に、
自民党と同じく巻き込まれてしまう。
結局、議員辞職者を出し
複数の議席を失い二人会派に。
そうこうしている間に、
民主党が、立憲民主と国民民主に分裂。
国政政党の立ち位置がハッキリしない時期に、
苦肉の策で考え、付けた名前が「誠政」ということです。
あれから時間が経過し、国政政党の分裂騒ぎも落ち着きました。
昨年、衆院選もあったので、ちょうど一段落したところだと思います。
結果として、今のお二人が二人共、国民民主党員なのだから、
会派名を国民民主党にされればいいのに、
そうされないのには、何か理由があるのでしょうが、
シマには分かりません。
幹事長は立派な考えをお持ちです!
で、ここで、最初に紹介した
「参院選への布石」で会派会長でもある県の幹事長が、
とってもしっかりしたお話をされているので、
それを紹介したいと思います。
「候補者擁立にこだわる」
2021年10月の衆院選では、
目標だった北信越ブロックで
議席獲得を果たせなかった。
県内の比例票は1万6566票で、
得票率3、50%は、5県で最も低いが?
⇒ 県連として小選挙区で戦えず、
存在感をアピールできなかったことが
最大の反省点だと考える。参院選は富山選挙区での候補擁立を目指す
候補者選考の状況は?
⇒「支援組織や党本部の意見を聞きながら、
擁立が可能かも含めて調整している。どんな政党かを理解してもらうためにも、
選挙区と比例代表が連携して国政選挙を戦うことが重要だ」
野党共闘の考えは?
⇒「政策や考え方が違うから政党が異なるのであり、
候補を無理やり一本化して選挙に臨む姿勢には疑問を感じる。
県内最大野党の立憲民主党からも正式に話は受けておらず、
考える段階ではない。最後まで、候補者擁立にこだわりたい。」
1強多弱の構図が打開できないのでは?
⇒「『反自民』の政党が固まって勝ったとしても、
どんな政権になるのだろう。
与党に対抗しうる存在だった旧民主党の固まりを作り、
変えていく必要があると考えている。
政権交代に近道はない。政策提案型の政党として、
地道に役割を果たしていきたい。」
これを聞いてどう思われましたか?
シマは、立派なお考えを述べておられると思いました。
が、一方で、この方は、信用できない!と強く思いました。
信用できない理由は?
そのような発言をされた方が、
国民民主党と名乗っていない誠政会派の会長として
発言しておられたこと、また、
富山市議会内での自民会派に寄り添い
もたれかかる立ち位置や扱いを
目の当たりにしてきたからです。
我々は与党だ!
一番強烈で記憶に残っている発言は、
「我々(誠政会派)は、与党(自民党)だ!」で、
実際に、富山市議会内では、
自民党の賛否に公明党以上に同調しておられました。
また、常任委員会の副委員長のポストを
必ず一つ取って(あてがわれて?)いました。
3人会派の元社民党、
現立憲民主党市民の会を差し置いて。
つまり、富山市議会内においては、
完全に自民党会派と一蓮托生!
行動を共にしているということです。
以前にも言いましたが、
二元代表制にあって、与党だ!野党だ!
ということ自体がナンセンスなんですが、
まあ、それはそれと考えたとして、
長いものに巻かれろ!的な会派運営は、
よく言えば、協調路線ですが、
国政政党としての立ち位置を考えた時、
そんなんでいいのか?と思ってしまいます。
説得力0!まず、会派名を変えるべし!
そんな方が、新聞で
「政策や考え方が違うから政党が異なるのであり、
候補を無理やり一本化して
選挙に臨む姿勢には疑問を感じる。
県内最大野党の立憲民主党からも
正式に話は受けておらず、考える段階ではない。
最後まで、候補者擁立にこだわりたい。」
とおっしゃっても、1ミリも説得力がない!
し、候補者なんて擁立できないだろうと思ってしまいます。
みなさんは、この不思議な会派、誠政をどう思われますか?
シマは、立ち位置をしっかりして、
会派名も変えるべし!と思っています。