7月1日の新聞の見逃してしまいそうな
小さな記事に、かつての富山市議会では、
絶対に起こり得ないであろうという
前代未聞のバトルが勃発していたことが、
ひっそりと載っていました。
今日は、そのことを少し深堀します。
本家自民会派が野党系会派の意見に賛成!
何が起こっていたのかと言うと、
これまでの富山市議会だと
絶対にあり得ない事態。
野党系会派の意見に自民系会派の
本家自民会派が賛成討論し、
もちろん賛成票も投じたというのです。
これはびっくりすることです。
私が市議会議員在任中ではありえなかったこと。
野党の言うことはすべて反対するものだと思っていた
自民党がなんと賛成にまわったという
歴史的なことではないかなと思いました。
必ず反対する自民党
これまでの富山市議会は、
自民会派が出す意見書以外は、
自民会派が全て反対するので、
全て否決だったのです。
これは異常なのかもしれません。
必ず反対である意見なんてあるはずがないと
思います。
でもこれまではこれが通例で
まるでマウントをとるかのような議会運営であり
議論の内容でした。
今までは野党の意見を奪ってきた
私が在任中は野党の意見と同じ場合は
まるで自民党の意見のように扱ってきました。
自民党が野党の意見をさも私がもともともっていた
意見のように話、扱い、議論をしてきました。
悪いとはいいませんがまどろっこしくて
スムーズとはいえません。
良いものは良いと言えない雰囲気であったり
プライドがあったのかなと思います。
そんな自民党が賛成にまわるとは
歴史的なことではないかなと本当に感じました。
自民党に反対したのはなんと自民党
それに対し、最大会派の分家?
富山自民会派が、これまで通り反対しました!
でもって、当然ですが、
賛否も分かれた。割れた
ということです。
野党が出した意見書に賛成!
もう少し詳しく言うと
立民、共産など、野党系会派が
提出した意見書に、
本家自民会派が賛成し、
分家富山自民会派が反対した。
ということです。
これが、前代未聞の出来事なのです。
今回は、結果的に否決された、が
富山自民は、上記の意見書、
並びに、自民会派が出した意見書は、
最大会派の富山自民の反対で、
結果的には、否決されましたが、
14対21つまり、
2対3の拮抗した採決となったことが、
今後、様々な討論の場面で、
市民のための思いがこもった
激しい論戦が展開されるきっかけと
なると思いました。
これまでは、ほとんどが、
30対8でしたからね。
そして、それが、富山市の真っ当な
成長に大きく貢献すると感じました。
自民VS自民が、市民の生活を向上させるかも?!
最大会派の富山自民は、
これまで、一方的に軽視し、
分かったような分からないような
理由で反対し続けてきた
立民や共産、その他の少数会派のように、
第二会派の本家自民を軽視することはできません。
なぜなら、与党系の公明会派の4人、
誠政の2人、気魄の1人の計7人が、
反対側に寝返ると賛否が逆転しますから。
この緊張状態が、
双方の自民会派にいい意味での
緊張感を生み出し、
より市民生活に寄り添った
議論が展開されることに
直結すると思っています。