議員の裏側

小矢部市、朝日町、議員選に思う①選挙前の情勢から

今回は富山県の自治体の議会議員選挙の
問題点を深掘りしたいと思います。

8月7日、同日に行われた
富山県の西の端の小矢部市議選
東の端の朝日町町議選
選挙前の情勢をみるとその様子が見えてきます。

定数1、2超えの低調な選挙戦!

小矢部市の候補者は、
定数16に対し、17。

朝日町のそれは、
定数10に対し、12。

どちらも、定数を少ししか超えておらず、
落選する候補者は、1と2。

盛り上がりに欠ける
低調な選挙戦が予想されます。

低調な選挙は、その後の自治体の
政治の活性化を妨げる可能性が高いです。

まあ、無投票当選にならなくて良かった。
欠員が出なくて良かった。
と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、、、

高齢者率が高い、高齢者のための選挙に?

次に、候補者の年代を
60代以上と60代未満に
分けて見てみると
小矢部市は、12:5
朝日町は、8:4

25才以上で立候補できるのに
どちらも、年齢が高いとしか言えないと思います。

小矢部市は、
半数以上の11候補者が60代。
そして、新人3人が全て60代。
もっと若い年代の方が、
いなかったのか?と思います。

ただ、最高齢の候補者が、
71歳というのは、
他の県内自治体と比べると
低い方だと思うので、
高齢者率を考えると
いい傾向なのかもしれません。

一方、朝日町は、
80代1名、70代3名と、
連続当選している高齢候補者が目立つ。
このベテランの4名が全て当選し、
新人の40代と50代前半の2名が落選すると、
超高齢化が進みそうです。

何としても、若い新人に頑張って頂きたい。
と、思っています。

高齢のベテラン議員が過半数を占める議会は、
高齢者重視の政策を推進する可能性が高く、
さらに、なれ合いの政治を生みやすく、
首長や役所の単なる追認機関になる
可能性が高くなると思われます。

女性比率は?

次に、女性の立候補者数を見てみます。
小矢部市は、二人。
朝日町も、二人。

女性の政治参画が叫ばれて久しいのですが、
この現実は寂しいでしょう。

2/17(11.8%)
2/12(16.7%)

やっぱり50%ないと
女性の意見が通っていないのではないでしょうか。

少なくともこの2名ずつの女性候補には、
当選していただきたいですよね。

朝日町のお一人は、
候補者の中で最高齢80歳というのが、
引っかかるところです。
若手の後継者を引っ張れなかったのか?と

もう一人は、最年少42歳なので、
とてもいいと思っています。

今回の選挙は、爺さんのための選挙?

さて、今回の両自治体の議員選挙は、
口汚く表現すると爺さんたちによる、
爺さんたちのための選挙と言えるのでは?
と思っています。

こんな選挙ですから、
どちらも選挙戦は盛り上がらず、
投票率は、高まらないだろうと思います。

そして、当然のように高齢議員が数多く当選し、
その方々で、議会が運営されていくと
高齢者が喜ぶ施策が推進されやすいと思います。

それつまり、若者たちが置き去りにされやすい。
ということに繋がるということです。

なおかつ、女性議員が少ない議会となれば、
女性の意見も吸い上げられにくい
議会となることも心配されます。

首長や役所がしっかりしていれば

両自治体とも、高齢者目線、
男性目線の議会に
なることを心配してしまいます。

基本、各首長や役所が、
しっかりと市民、町民のためを思う施策を
ガンガン打ち出していけば、
そこで生活する市民、町民のみなさんの生活は、
豊かなものになるかもしれません。

それでも、やはり・・・

しかし、議会の存在意義は、
住民のみなさんの意見を吸い上げ、
市や町の全体の状況を鑑み、
市や町の政策が正しいのか?
もっと推進しなけらば
ならないことはないのか?
または、一旦、立ち止まらなければ
ならないことはないのか?
などを、リアルタイムで議論し、
結論を出すことにあります。

そう思う時、それを多くの爺さんだけに
託すということに危機感を覚えるのは間違いでしょうか?

若い方が新しい意見を出す。
女性のための過ごしやすい街にすること。
経済成長を求めることも大切ですが、
新しい街づくりには若さや女性の意見も大切だと思います。

ベテランにはベテランの技があり、
味もあり、経験知が生きることは多々あります。
なので、全高齢ベテラン議員を
否定するものではありません。

でも、ベテラン議員のコネ重視
年寄り重視、慣例重視などなど
そういったところが気になって仕方のないところ。

ということは注視すべきは、バランスだと思っています。
若手、中堅、ベテラン、そして、女性が、
それなりにいる議会が理想形だと思っています。

まあ、それが中々できないのが、
田舎の超自民王国富山の宿命
なのかもしれませんが。

次の選挙では

若者がもっと頑張って立候補すべきです。
それがダメなら、ベテランの爺さんに
めっちゃプレッシャーをかけて
頑張らないといけない状況を作るべきです。

若者を応援する風土をつくらないといけないですね。

選挙に行くことから始めよう!

そのためには、どんなに低調な選挙戦だろうと、
しっかり選挙に足を運び、
票を投じる行動を取ることが基礎基本です。

今回の両自治体の選挙は、
既に終わり、結果も出ているので、
改善は図れませんが、
今後、行われる様々な選挙には、
何が何でも足を運んで、
貴重な意味ある一票を
投じて頂きたいと思っています。

一票を投じないということは、
現状の政治を黙って
追認している行為だということ、
市政、町政に対して、意見を言う権利、
不平不満を述べる権利を
自ら放棄していることだと思います。

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