議員の裏側

とうとう自民党分裂? 富山市議会がうさん臭い!

今回は、突然分裂した富山市議会最大会派
自民会派の話がものすごく胡散臭いので、
裏側などを含めて知ってもらい、
みなさんに富山市政に対する興味・関心を
深めてもらいたいと思っています。

ビックリ仰天、突然の分裂報道!

新年早々の1月6日の新聞に
何の前触れもなく突然
「自民分裂の可能性!当局への姿勢で対立」
との見出しがドカンと載りました。

そして、その記事が示していた通り、
7日の会議(自民党総会)でそれが確定し、
8日の新聞に

「自民2会派に分裂!
高田氏ら16人新会派、柞山氏ら8人残留」

という大見出しとそれぞれのカラー写真が
紙面に踊りました。

シマ個人としては、分裂すると聞いた時、
真っ二つに割れると思っていたので、
この結果、2対1(16人対8人)になったことは意外でした。

分裂の原因は?

さて、今回の分裂の原因は何か?

新聞によれば、

「当局との姿勢で対立!」

とあり、その姿勢とは何ぞや?
と記事をよく読むと
富山市の中心政策であるコンパクトシティ政策の
賛成派と反対派だとありました。

つまり、簡単に言うと
市長への “賛同派” と “反対派” に分かれたという事らしい。

まあ、その理由だけを聞けば、
ごもっともなお話で、この分裂により、
議会内での議論が活性化されるので、
シマはいいことだと思っていました。

実際は、子どものケンカレベル?

しかし、記事を読み進めていくと
先に挙げた理由は
それを正当化するための後付けで、
実際は、こいつが好き!あいつは嫌い!
という子どものケンカレベルの対立ではないか?
と思うに至りました。

それは、8日の記事の内容から読み取れました。

8日の記事には「早くも対立の兆し」
という小見出しが躍っていました。

元々対立して割れたので、
兆しもへったくれもないだろうと思っていましたが、
記事を読み進めると、そんなことで?
と思う些細なところでいがみ合っている
感じが散見されました。

牛丼屋か?!

例えば、どっちが本家?みたいな、
新会派の中に「我こそが本流!」と
胸を張る方がいらっしゃる一方、

「割って新会派を立ち上げたのが
富山市議会自由民主党会派、
我々は残ったのだから本家だ!」

などと言っているということで、
まるで子どものケンカか?!と思ったわけです。

他にも細かく記事を読んでいくと
「人間関係のもつれで大義はない」
「市当局におもねる会派では、
議会のチェック機能が低下する」
「分裂に動いたのは現会派の役員たちが多い。
現会長一人に責任があるようなことでいいのか?」
というのから、こんなのまで
「分かれる理由が明確に分からない。
結局は、好き嫌いなのだろう」

笑えるというか、呆れるというか、なんというか。。。
こんなレベルでの分裂?と情けなくなってしまいました。

大義があるか構成員で検証してみた

それで、二つに割れた会派の構成員を
以下の視点で見てみました。

まず、記事で記された市長賛同派なのか?
反対派なのか?についてです。

私は市議会にいましたのでどの様な意見を持っているかを
知っていますし、皆さん立候補されるときに
自分の意見を持っていますのでわかります。

調べてみると、16人の中にも8人の中にも、
本当はそっちではないのでは?
と思う方が混ざっていました。

次に、まだ尾を引いているという
富山県を二分して戦った県知事選の時の
新田県知事派なのか?反新田知事派なのか?
で見てみるのも面白いのではないかと
考えました。つまり、政治信条ではなく
派閥というか、人間関係でわかれたのではないか?
ということです。

こちらで見ても混在していました。

それでは、ということで、
旧富山市派なのか?旧町村派なのか?
で見ても、バラバラで、どれもしっくり来ません。

つまり、大義はない!

新人議員は判断できないはずなのに!

さらに思ったのは、一期目の新人議員は、
どっちに付くか迷っただろうということです。

森市長引退後だったし、
県知事選はその先に終わっていたので、
最初の二つが理由にならない。

ハッキリ言うと、2期以上の方が会派内で
抱いていたという中心政策に対する思いも、
見るもの聞くものが初めての新人議員には
全く分からなかったはず。

なので、分裂するとなった時、
会派内で新人の引き合いが行われたのだろう
ということが容易に想像できます。

そう思って新人(一期目)の数を見て見ると、
残留会派に3人。新会派に5人いました。
ほぼ1対2で、綺麗に引っ張られた感じです。

構成員で見ると本家は分家だ!

次に、新人以外の構成員を
じっくり見るとある事実に気づきました。

本家であると言っている残留組にいるベテラン議員は、
5期目のベテラン一人。次に続くのは、
島と同期3期目(実際は2期と5か月)の
当初、自民党会派ではなく自民党新風会派だった二人、
次が2期目の二人の計5人です。

ということで、島目線では、
本家のはずの自民会派にベテランは一人しかいない上に、
次に続く二人は、一期目に自民会派に所属していなかった方です。

一方、新会派には、5期目が3人、4期目が1人、3期目が1人、
そして、島と同期の実際は2期と5か月の3期目が3人と
ベテランが名を連ねています。

そうなると、新会派が本家に見えます。

こうなると、先に言った
「人間関係のもつれで大義はない」
「分かれる理由が明確に分からない。
結局は、好き嫌いなのだろう」が真実に近く、
「分裂に動いたのは現会派の役員たちが多い。
現会長一人に責任があるようなことでいいのか?」
というコメントの意味もよく分かります。

簡単に言うと、現会長が好きか?嫌いか?
で分裂したというのが、本当のところでは?
という結論に至りました。

相当揉めているのでは?!

で、こういう状況なので、
自民党としては一枚岩で動く!
ということも、あてにならないと思いました。

それは、今回の報道の急転直下の流れから、
うさん臭さを感じたからです。

そもそも誰が何のためにリークした?

そもそも今回のことは、黙っていれば、
7日の自民党総会まで表に出ないレベルのことです。
内紛なんですから。

なので、6日の記事は、どちらかが5日にリークし、
わざと表に出して騒ぎにしたのだろうと思っています。

そうすることで、内紛に巻き込まれ揺れている議員を
取り込もうとしたのではないかと思うのです。

あくまでも予想ですが、それが、記事から透けて見えます。

では、どちらがリークしたのか?
シマは、残留組だと思っています。

なぜならば、残留組の代表が、
「会派を割るほどの必要性を感じないが、
出たいと言っている人を止めるわけにもいかない」
と述べたとあったのに対し、新会派代表は、
「今はコメントできない。総会終了後に説明したい。」
とあったからです。
どう考えても筋が通っているコメントは、後者だと思うからです。

結果として、このリークは、
完全に失敗に終わった(多くの議員が新会派に入った)ようですが、
新聞の論調は、若干、残留組が擁護に傾いている
ように読めたのは、シマがねじ曲がっているからかもしれませんね?

シマ個人としては、このように報道を利用するやり方は、
姑息で嫌いです。ケンカするなら正々堂々と
タイマン張って頂きたいと思っています。

こんなケンカじゃ、雨降って地かたまりません。
気持ち悪いですから!必ず尾を引き、
第二第三の分裂を生む可能性すらあると思っています。

分裂自体は前向きに!

しかし、今回の分裂は、既に済んだことなので、
今は、この自民会派分裂が、富山市民にとって、
プラスに働くことを祈りながら、市政を見ていきたいと思っています。

今後の富山市議会!
特に、次に行われる3月定例会に大注目したいと思います。
藤井市長の色が出る初めての予算案の審議となる議会ですから、
割れた会派が、それぞれにどのような質問を投げるのか、
また、それに至るまでの会議でどんなやり取りが行われるのか!
しっかり見たいと思っています。

みなさんは、どう思われましたか?

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