議員の裏側

懐の大きさを見せた新田富山県知事と、その逆の自民党富山県連

 

新田知事が衆議院議員選の
富山1区に出馬していた自民党の田畑さんと維新の吉田さんを
どちらも応援する言い切られていました。

これは前代未聞のできごとです。
詳しくはこちら

https://shimatakayuki.jp/?p=545

ざっくりと内容のことを伝えますと
新田富山知事が当選した時に
応援していたのが自民党と維新です。

当選したのはどちらの力でもあるのですが
メインは自民党なので、自民党を応援するのが自明の理。
そしてこれまでの富山県知事の行動ですと

誰もが自民党の反感を買うのを恐れるでしょうが
新田富山県知事はそうはしなかったという話でした。

そんな中、新田知事が自身のFBに載せたことで、
新たな新聞記事になっていました。

新田知事は、器が大きく、懐も広い!

それをシマは、器の大きい新田知事が、
懐(ふところ)の狭い富山県自民党に、
正論というストレートパンチを
打ち込んだな!と思い感心しました。

その記事は、投票日の2日前の
10月9日の新聞に載りました。

見出しは「新田知事FB投稿波紋」でした。

何が波紋を呼んでいるのか。

富山から力のある(野党)議員が
出ることを許さない!と言っている
自民党の心が!度量が!懐が!狭い!
とFBで言い切ったことが、
自民党の方々の反発を買っている
ということでした。

シマは、新田知事のFB投稿を
前日に目にしており、その時点で、
なかなかおやりになる、
さすが、新田知事!
と感心していました。

また、先の投稿で
新田知事の発言から類推していたことが、
おおむね当たっていて嬉しくも感じていました。

新聞には

記事は次の通り。

「新田知事FB投稿波紋」
新田知事は28日、自身のFBに、
衆院選の県内3つの選挙区でそれぞれ立候補した
自民党の3人を「心から応援する」としつつ、
富山1区の維新の吉田氏を
「再び国政の場に送り出したいと願っている」
と投稿した。

比例復活を許さない
「圧勝」を求めることを
「狭量」と表現。

自民への批判とも受け取れ、
波紋を呼びそうだ。

1区の田畑ら「政権与党」の
自民3氏を応援すると記したうえで
「富山1区から複数の国会議員を
送り出すチャンスも生かしたい
と願うのは私だけではない」と主張。

「相手候補が比例復活できないほど
圧勝しなければならない、
と考えている方がいらっしゃるとしたら、
あまりにも狭量ではないでしょうか」
書き込んだ。
知事は14日の記者会見で、
1区は田畑、吉田の両氏を挙げ、
比例を含めて「2人が当選するのが一番良い形」
と述べた。

一方、田畑氏は19日の出陣式の演説で
「当選するのは1人しかいらない」
と強く訴えた。

知事の投稿は午前11時ごろで、
「友達」登録をしている利用者限定。
自身の支援者に、自民候補だけでなく、
吉田氏の応援も呼びかける
狙いがあったとみられる。

吉田氏は28日夕、知事の投稿に
「演説会で話してもらう以上の効果がある。
最高の応援メッセージだ」と語った。

一方、田畑氏は「知事との対談中止」
投稿原因?との小見出し。

自民前職の田畑氏の陣営が28日、
30日に予定していた新田知事との
オンライン対談を中止したことが、
関係者への取材で分かった。

陣営は「スケジュールが合わなかった」
とするが、FBの投稿が原因と見る向きもある。

田畑氏は選挙期間中、
自身の公約のテーマに合わせて
ゲストを呼び、動画投稿サイトで
対談を生配信してきた。

これまで藤井裕久富山市長や
馬瀬大助県医師会長らを招いてきた。

だいたい、経緯はお分かり頂けたと思います。

知事のが正論!

さて、みなさんは、これを知って、
どう思われましたか?

シマは、知事がおっしゃっておられることが、
極めて正論だと感じています。

またその発言は勇気と度胸がある
はじめての富山県知事だと感じました。

それは、先の投稿でもお伝えした通り、
県民の様々な思いを国政に伝えるためには、
一定数いる自民党以外の支持者の意見を
伝える方が必要だと思うからです。

知事は、自分の選挙を応援してくれたから、
応援返ししないといけないからという、
それこそ、狭量な考えではなく、
民主主義の原則に則って、
少数派の意見を伝える方も必要で、
それが、富山県の将来の発展に繋がる
と信じての大きな発言だと思いました。

それでなければ、
わざわざFBに投稿されないと思います。

ちなみに、FBの投稿文は、以下の通りです。
少しずつ感想を入れながら紹介しますね。

『2001年、小泉純一郎さんが
「古い自民党をぶっ壊す」と言って
自民党総裁になり、内閣総理大臣に就任しました。
国民の一人としてワクワクするとともに
自民党という政党の懐の深さを感じました。」と、
自民党の懐の深さを称賛しておられます。

「小泉さんの後、自民党は本当に
「ぶっ壊れて」しまったのでしょうか。
2006年以降は入れ替わり立ち替わり
一年ほどの短命政権が続きました。

民主党(当時)政権に代わっても
短命政権の連鎖は止まリませんでした。

あの時、地方はさんざん振り回されました。
また、国際社会の中でも日本の威信は大きく
低下してしまいました。

あんな事を繰り返してはいけません。

なので政権与党の田畑裕明候補、
上田英俊候補、橘慶一郎候補を
心から応援しています。」

短命のコロコロ変わる政権は
良くないと批判されています。
「そして、富山一区から複数の国会議員を
送り出すチャンスも活かしたいと
願うのは私だけではないと思います。

小選挙区比例代表並立制という制度のもとの
選挙だからそういう事が可能なのです。
相手候補が比例復活できないほど
圧勝しなければならない、
と考えておられる方がいらっしゃるとしたら
あまりに狭量ではないでしょうか。

みなさん富山のこと、日本のことを
思い立候補されています。

私は一度だけですが公職選挙を
経験しました。人生をかけました。
大きな犠牲も払いました。

程度の差はあるでしょうが
公職選挙出馬を決意された
どの候補も同じだと思います。
だから私は今回の総選挙に
立候補している全ての候補者を
リスペクトしています。」

全ての候補者をリスペクト

自分が選挙に出た経験から、
一途に富山のこと、日本のことを考えて
立候補された候補者全てをリスペクト
していると宣言されました。

その中で一人でも多く当選されることは、
富山にとってプラスだ!
と言われ、それではあかん!という方は、
勝ち負けにこだわり過ぎて、
富山のことを心から思っていない
のではないか?とおっしゃっています。

「イギリスの元首相、チャーチルさんが言ったように
「民主主義とは手間のかかる制度だ。
だが、いまのところこれに勝る制度はない。」のです。
そして、その民主主義を健全に機能させるためには
一人でも多くの有権者が投票することが大切です。」

選挙に行って下さい!

みなさん、面倒くさがらずに
選挙に足を運んでください。
とお願いしておられます。

「私は吉田豊史候補を再び国政の場に
送り出したいと願っている者の一人です。」
比例復活の可能性を一番秘めている
吉田氏の当選を願っています。

長文をお読みいただきありがとうございました。

どうですか?
富山のこと、日本のことをしっかりと考えた
懐の広い、器の大きい、至って常識的な考え方ですよね。

これまでも新田知事は大好きでしたが、
大自民党にひるまず、
堂々と自論を公表されたことで、
さらに、さらに、大大々好きになりました。

知事は、こういうことを発信することで、
激しい反論が出ることも
想定済みだったのだと思います。

ケンカも強そう!

肚が座っているとも思いました。
優しい顔して、なかなかやられます。
ケンカも強そうです。
尊敬します。

新田知事の頭の真ん中には

シマは、この新聞の反応なども含めて、
次のように思いました。
もちろん、まったくの私見です。

新田知事の頭の中には、
富山がより発展することはもちろん、
その前提として、日本が、
以前の勢いある国に復活することが
あると感じています。

そのためには、政治が
真っ当に機能しないといけません。

政治が真っ当に機能するためには、
真っ当な考えをしっかりと
実現に導いていく力強い政党が必要で、
それが可能なのは、
現実的には自民党以外考えられません。

ただ、その自民党が、
国民の全幅の信頼を得ていない。
それに近づけるためには、
野党にもそれなりに力を付けて頂いて、
切磋琢磨できる2大政党制に
迫る政治体制が必要だ。

なぜならば、少数の意見にも耳を傾けるのが
民主主義の基本中の基本だからだ。

そこに回帰させ、
真に強い、世界の中でも注目される国、
日本を復活させたい!

そんな思いがあるに違いない!
そう思いました。

ちゃんと、選挙に行きましょう!って、
呼びかけられていますからね。

一方、自民党富山県連は!

こういう知事の動きに対し、
富山県の自民党の田畑陣営は、
知事の応援活動をキャンセルされたそうだ。

それが、本当に、このFB投稿が原因なら、
本当に度量が狭いと言わざるを得ません。

田畑陣営が、吉田氏に小選挙区で勝とうとするのは、
当然のことで、それは何の問題もないし、
実際、ものすごく精力的に動き回って
おられましたので、多分、4人の中で、
一番多くの選挙活動をされたと思います。

なので、その結果は、
大きな票となって表れるでしょう。

それはいいんです。
ただ、同じ、富山のことを思う
別の党の候補者に、
チャンスがあるのであれば、
それを何が何でも阻止すべし!
というのは、富山の民意を大切にしていない、
富山の未来を鷹の目で見ていない、
度量が狭い行動と言わざるを得ない。
とシマは思いました。

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