議員の裏側

富山市自民分裂後、初市議会は散々な件について

https://youtu.be/b_Szju_NFUc

今回は、今年初めに突然分裂した
富山市議会自民会派の
「そんなことで、もめんなよ!」という話と、
分裂したら分裂したで、
「市民にとっては、いい動きになる!かも?」
というお話をすることで、
富山市民のみなさんに
富山市政に対する興味・関心を
深めてもらいたいと思います。

「質問順で」2会派衝突

自民の2会派が衝突しました。
何で衝突したのかというと
「質問順」

詳しく言うと、
一般質問の質問順で、
揉めたということでした。

新聞記事が目に入った瞬間は
順番なんて市民にとっては同じでしょうが
そんなことで何で揉めんなんがよ!

藤井市長初の政策説明のときに

いつ衝突したかといいますと
2月28日、3月定例会が開幕し、
藤井富山市長が初めて組んだ
令和4年度の予算案の
提案理由説明がなされたときになります。

藤井市長の提案は、
昨年の市長選で訴えられた
スマートシティ構想の実現に向けた
第一歩と言えるべきものです。

スマートシティとは藤井市長の
富山市改革案です。
それに対する議会の対応を
楽しみにしていました。

3月1日の新聞には、
紙面は小さかったですが、
「スマート都市へ意欲」との
大見出しが踊っていました。

その時に衝突しました。

順番にこだわる、事の発端がおもしろい

よくよく新聞を読み進めていくと、
そのつまらん衝突の発端は、
昨年末に行われた
12月定例会の質問の内容や失敗に
あったらしいということが分かりました。

記事の概要は、次の通り。
一般質問の順番は、これまで、
➀最大会派だった自民が2人行う。
➁他会派の1人が質問する。
を繰り返していくやり方でした。

分裂後に最大会派となった
富山自民が現行で進めようとしたのに対し、自民が
「公平で納得できる順番になるよう議論すべき」
と要望。

主張は、平行線をたどって結論は出ず、
3月定例会は現行通りとし、
4月以降に改めて話し合うことになった。

実は市民にとっても大切だった

他会派からは「みっともない」
との声が聞こえた一方、

ある市議は、
『先の12月定例会では、先に登壇した議員による
「質問横取り疑惑」もあった。
質問のあり方全体を見直す良い機会になれば良い』
と話した。

という記事なのですが、
ちょっと分かりにくいと思うので解説します。

これまでの質問順の問題点

これまでであれば、
問答無用で、最初に最大会派が2人質問し、
その後、他会派が1人。

それを繰り返して
質問順を決めていたのですが、
それだと、どうしても
最大会派の質問順が早まり、

後ろに回ることが多い
少数会派の質問と重なった場合、

少数会派の質問が
場合によってはカットされることもあり、

シマが議員であった時代に、
事前通告の時点で、
質問項目を開示し、
質問が重なった議員同士で
調整を図るようになっていました。

それで、かなり、
質問の重なりはなくなったのですが、
それでも重なる場合はあり、

実はいじめの温床だった?!

そうなった場合は、
先に質問する自民会派に有利で、
後から、同じ質問をした議員に対し、
議場からは「〇〇と同じ質問だぞ!」
などというヤジが飛んだり、

当局の答弁でも
「〇〇議員の質問でもお答えした通り・・・」
といった(同じ質問すんなや!)
という思いを行間に挟んだ
物言いをされたりし、

後で質問した議員の能力が
如何にも劣っているような印象が
付けられてしまう実態がありました。

なので、少数会派となった自民会派が、
質問順を見直そう!と要望したことには、
ある程度の意味はあると思いました。

遺恨は、12月定例会のある質問から・・・

それで、注目したのは、
記事の最後にあった「質問横取り疑惑」です。

文言通りなのですが、
先の12月議会で、
自らが用意していなかった
他の議員の質問を
調整の段階でいい質問だと思ったらしく、

それを自分の質問として
その議員より先に行ったらしいという疑惑です。

ハッキリ言って、ものすごくつまらん話です。

市民にとっては、
どうでもいいことだと思うからです。

ただ、これまで、
こういうことが表に出てくることはなく、
最大会派の多数決の力で
ねじ伏せられていた
少数派の要望や意見が、
一蹴されることなく、
公にさらされるとなれば、

後々、隠し事やいじめのない、
ガラス張りの議会運営が
実行されることにつながり、
それは、長い目で見ると
市民のための政治に直結する
と考えられるので、
結論として、いいことだと思いました。

今後の一般質問に大注目!

今後の富山市議会!

特に、この後、
実際に行われた一般質問に
大注目したいと思います。

新最大会派となった富山自民党会派と
元々あり、第二会派となった自民党会派の
藤井市長が打ち出した
スマートシティ政策に対し、
どのような立ち位置で
それぞれにどのような質問を投げるのか、

また、それに至るまでの会議で
どんなやり取りが行われるのか!
しっかり見たいと思っています。

みなさんは、どう思われましたか?

今後の富山市議会、
つまらん応酬の中に、
本物の議会になる糧が、
たくさん投げられるかもしれない
と、ちょっと期待している島がいます。

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