議員の裏側

不登校を生まない学校づくりなんてありえない

自分の子が不登校になったら

みなさん!
もし、自分の子どもが不登校生になったら、
どう思われますか?

「しまった!」「まずい!」
「子育ての仕方を間違えた?」
「どうしよう?」
などと思われる方が、まだ多いのだろうなとは思っていますが、

一方で、それはこのご時世おかしいことだと
シマは思っています。

なぜならば、不登校児童生徒は、
いじめ以上になくせない!
いや、なくならないものだ
と思っているからです。

普通の学校って、どんな学校?

みなさんは、不登校やいじめが一つもない学校が、
普通の学校だと思いますか?

シマは、不登校の児童生徒がいたり、
いじめがあったりするのが
普通の学校だと思っています。
(いじめはなくしたいです。)

ところが、富山県の教育委員会は、
不登校を生まない学校づくりを
目指しているようです。

そんなことが本当にできるのなら、
当の昔にできているんじゃないか?
と思っていて、そんなことを目指すのは
ナンセンスだと呆れていますが、
みなさんは、どう思っておられますか?

不登校は増えている

10月中旬、連続して、
新聞に不登校記事が掲載されました。

それは、その数が過去最高となっている
ことを国が発表したことに端を発しています。

それで、不登校に注目が集まるのは、
不登校児童生徒の未来を自分ごととして、
みなさんが考えるきっかけになる
かもしれないと思うので、いいと思っています。

しかし、その記事の中で
教育委員会会議の中で言われたらしい
「不登校を生まない学校づくり」
という言葉に驚きました。

いや、正直に言うと(はぁ?何?!)と、
憤りすら覚えました。

全ての不登校は問題行動ではない

不登校は問題行動なんですか?
不登校の子はダメな子なんですか?
不登校の子は学校が努力すればいなくなるのですか?

だったら、何で増え続けているのですか?

ひょっとして、不登校は問題行動ではない
と謳っている教育機会確保法を
ご存じないのですか?

県教委が、こんな考え方では、
不登校児童生徒やその保護者、関係者は、
いつまで経っても報われないと感じました。

復帰する方が少ない

記事では、データとして、
学校に復帰している児童(小学生)が3割
生徒(中学・高校生)が5割
とありました。

ということは、復帰していない児童(小学生)が7割
生徒(中学・高校生)が5割
ということになります。
半数以上です。

どんな方法で復帰させるのか?

大昔からいる不登校児童生徒に対し様々な手を打って、
なお、増え続けているのに、
教育委員会は、まだ、何をしようとするのでしょうか?

「冊子を作って、それを学校や保護者の
研修会で活用する」とありましたが、
そんなの昔からやっていませんか?

それでも増え続けてきている
のではないのですか?

少子化が進んでいるのに!

いつまで、学校と保護者で抱えるのですか?
何で、地域やその他を巻き込まないのですか?

不登校は、いじめと同じように、
特別なことではなく、どこにでもある、
普通のことです。

しかも、いじめと違って、
問題行動ではないんです。

学校に戻すという発想の転換が求められている

学校に行きたくない子、学校に行けない子、
行きたいと思っていても行けない子、
行かなきゃいけないとこだと
分かっていても行けない子たちなどを、
色んなことして学校に戻そうとする、
そこにどんな意味、どんな価値が
あるんですか?

どんなに努力しても、
頑張っても集団に適応できない子、
大勢の人がいる場では、
心が落ち着かない子などなど、
一人一人、様々な特徴や事情を抱えた
不登校児童生徒には、
学校以外の場所が必要なのは、
明らかではないですか?

いい加減、学校に何が何でも戻す!
という発想はやめて、
学校以外に、その児童生徒たちが、
安心で安全に過ごせる場所と人を作ろう!
という発想に切り替えませんか?

何度も言いますが、子どもは、
地域全体で支え育む!
保護者と学校だけで育む時代は、
当に過ぎ去った!(昔からない?)
シマは、そう思っています。

県内の昨年度の不登校児童生徒数は、
1865人だそうです。

この数が、少ないと思う方は、
多分、いらっしゃらないと思います。

地域や社会で、この子たちの安心で安全な
居場所を作る方を急がないと
いけないのではないでしょうか?

子どもは、自分らの後を受けてくれる
国の宝なのですから。

朝日町の取り組みに光が見える

さて、そんな折、
10月12日の新聞トップに、
前に教員の働き方改革ネタでも紹介しましたが、
県東部の朝日町の取り組みが載っていました。

地域が学校を支える!
教員の仕事を積極的に負担する。
ザックリ言うとこういうことです。

この取り組みは、
不登校児童生徒を激減させる可能性を
多分に秘めた、すっごくいい取り組み
だと思っています。

親と教師以外の複数の大人、
しかも、近くに住んでいる大人と
触れ合う機会が格段に増える
と思うからです。新

聞記事には、そこまで書いてありませんでしたが、
児童生徒一人一人が触れ合うことのできる
大人が増えれば、児童生徒は、
その場その場で色んな価値観を持った大人の
考えを知ることになります。

それが、大事な大事な子どもたちの
財産になると思うのです。

いろんな考え方、生き方があると気づき、
理解すれば、自分の生き場所もどこかにあるはず
といった将来に対する期待や希望が
持ちやすくなると思うのです。

これが、シマの思っている地域の教育力です。

さて、みなさんはどう思われますか?!

不登校児童生徒は、どう育てるべきだと思われますか?

学校に行かない!行けない子どもたちは、
学校以外で育てよう!とするのが、
至って自然な発想ではないでしょうか?

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