議員の裏側

選挙のポスター費が時代遅れで怪しい件

収支報告書閲覧をしてきました。

見る視点は、いくつもありましたが、
今回は、総収入と総支出、
そして、特に選挙ポスター費に着目し確認してきました。
理由はタイトルの通り時代にあっていないように感じるところが多いからです。

ポスター制作事情は様変わり

ポスターは約10年前、
シマが初出馬した時とは、
大きく様変わりしていると思います。

それは印刷費が大きく下がったことと
ポスターよりもネット広告を見るようになり
その広告価値がさがったことです。

この5Gの時代に、
いつまでこんなアナログで
効果の薄くなったこのツールに
10年前と同じ予算でいいのかと感じるからです。

その見てきた内容と、
感じたことを話しさせていただきます。

1枚当たり1,000円!一人当たり54万円!

選挙ポスターに公費で支出できる費用は、
1枚1,021円✖掲示板数538か所分です。
ザックリ言うと一候補当たり54万円です。

このお金は候補者が
自分で自分の好きな取引業者に依頼。

ポスターをデザインし、印刷し、
かかった費用をもらうという流れになります。

538枚分のポスター代金を富山市に請求しなさい。
ということです。

ポスター制作だけで2500万円

この選挙では、候補者計52名でしたので、
約2500万円です。
ポスターだけで、2500万円もの予算をとっています。

約10年前、シマが初出馬した時は、
ほぼ満額(上限額)で作られることが多く、
つまりこの2500万円がほぼ満額使われていたと思います。

今回の選挙では?!

今回の選挙では、どうなったのか?!を見たところ、
やはり10年前とは大きな変化がありました。

最高単価は990円

まず満額じゃなかった人が多かったこと。
一番高額だった候補者は、1枚990円でした。
これは以前と同じほぼ満額とかわりない数字ですが
逆に違和感がありますよね、、、

最低単価は・・・( ゚Д゚)

そして、一番低い単価だったのは、
なんと!39円弱!安い!
ポスターの質までは、確認できませんでした。

印刷業者さんを確認しましたが多くは地元の印刷業者さんでした。
ちなみに最低単価の印刷業者さんは鹿児島県の業者さんでしたので、
ネットの格安業者さんだろうと思われます。

ちなみに、市内の業者さんの最低価格は、
160円でした。
これも、破格と言えるでしょう。

平均単価は600円

また、全体の平均値は、
ざっくりと600円程度でした。

3つの不思議に思う事!

この実態から、シマが疑問に思ったことが3つありました。
1つ目は、選挙ポスターの意義(目的)は何か?
2つ目は、ポスターの単価が高すぎないか?
3つ目は、選挙ビラに予算をかけるべきではないか?
でした。

1,選挙ポスターの意義(目的)はなんなのか?

候補者の告知に使われているツールとして、
ポスターで良いのだろうかということです。
はっきり言って時代遅れだし、
お金もかかり過ぎだし
手間もかかり過ぎです。

30年前はこのポスターを見て候補者を確認したものです。
また、その際には選挙がはじまる雰囲気を作っていました。
ポスターを見ながらスローガンなども確認したものです。。

しかしこの令和の時代にポスターからそこまでの価値を誰が感じるでしょうか。
538箇所ものポスター台と、ポスターに
そこまでの価値が現在はなくなってしまったかと思います。

また、毎回市議会議員選挙のたびに
ポスターだけで予算は2500万円。
もっと予算をかけず、
ポスターと同等以上の効果を出す方法が
いくらでもあると思います。

5Gの時代に、いつまで、こんなアナログな、
なおかつ、ほぼほぼ意味がない高額なツールを
使い続けるのか?!ということです。

こんなものに巨費を投じて作るなら、
各候補者の考えが伝わりやすい
政策ビラの枚数を増やし、
さらに、配る経費も付けるべし!
と思います。

2,ポスターの単価が高すぎる。

いまどきポスターの単価が高すぎると思います。
ネット印刷が普及し印刷が安くなる中、
この旧態依然とした価格設定はいかがなものか
と感じます。
以前のままの予算が変わっていないので、
変更すべきですよね。

こんなことを考えてはいけないですが、
こんな高額な単価設定では、
仲の良い業者さんにデザインを依頼し、
その印刷会社さんが
本当にかかった価格より高額にするなど、
よからぬことをたくらむ人がいるのかなと感じます。

そのよからぬことが起きる原因は
きょうび、あの程度のポスターを作成するのに、
一枚当たりの単価が1000円以上に設定されている
公職選挙法自体に問題があるでしょう。

半額の500円にしても十分作成できる
実態をどうとらえているのでしょうか?
はなはだ疑問です。

3.選挙ビラに予算をかけるべきではないか?

改善策として、シマが考えることの一つに、
先も述べましたが、
高額のポスター費用の一部を
選挙ビラの費用に回せばいいと思っています。

ちなみに選挙ビラは45,000円(3,000枚×15円)です。
54万円まで使えるポスターとは雲泥の差です。

デザイン費用だけで45,000円はなくなってしまうでしょう。

ポスターは効果は低いと紙を馬鹿にしたような言い方になってしまいましたが
公約を伝えるときにはどうしても選挙ビラのように紙になってしまいます。
なかなか動画などは使えないのが現状です。

ビラを配るにも新聞にはさむなどとこちらも
旧来の方法となってしまいます。
新聞にはさむにも費用がかかりますね。

シマも作りましたが、
表裏のビラは、カラーにすると、
約10円かかりました。
新聞に挟むのに一枚当たり3円強の費用となりました。

島と同様に候補者はほとんどは
自分の財布から手出しで選挙を行ったのではないかと思います。

若い方でも選挙に立候補できるように考えるのであれば
無駄な費用は抑えて、必要な費用は出してあげるように
予算配分するべきだと考えます。

この予算配分がおかしい

このようにシマは、この無駄なポスターに巨費を投じ、
重要なビラを低予算に抑えている
選挙自体がおかしいと思っています。

これは、富山市議会の問題ではなく、
国の選挙制度、公職選挙法の問題ですが、
地方から、実態を伝えて、
変えていかなければならないものだと思っています。

この問題を放っておくと、
印刷業者等との癒着の温床になり、
再び、ドミノ辞職のような問題が
起こらないとは言えないと思います。

実際、先に述べた通り、
最高額の方は、ほぼ満額に近い公金を
使って作成されています。

平均価格600円との差額を400円とすると、
20万円以上の余計な支出が
公金から支払われていることになります!

実際は、同じ印刷屋でビラも印刷し、
証紙貼りをしてもらっていたとして、
それを、ポスター代に乗せる!
ということは、十分に考えられますから!

そういうことを考え始めると、
もっと大きな問題もはらんでいそうで、
嫌な気持ちになってきます。

こういうことは、
実際に選挙に出て戦ったもの
にしか分からない内部事情です。

一般のみなさんには分からない、
分かりにくいと思われているので気にせずにお金を使っていますが
ポスター代にしてもビラ代にしても、
公費!

つまり、みなさんの税金から
支出されている貴重なお金ですから、
その使途について、
興味関心を持って頂ければと思っています。

そして、どうせ使われるのであれば、
どういう使い方が有効なのか?!
考えて頂ければと思います。

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