議員の裏側

舟橋村長不信任案可決に思う

全国で大合併の嵐が吹き荒れた時にも
頑として合併を拒み、その結果、
日本一小さな村となった
富山市の東に位置する舟橋村。

その後、富山市のベッドタウンとして、
30年前と比べ、人口倍増を成し遂げ、
その取り組みがコンパクトな街づくりの
模範として注目されている舟橋村。

その村(の議会)で、
なんじゃそれ?!という感じの
冗談みたいな大事件が起こりました。

9月17日(土)の新聞に、
前日【9月16日(金)】の舟橋村議会での、
県内自治体初の珍事が載りました。

村長の不信任案が、
全会一致で可決されたというのです。

村長が何をしたのか?
はたまた、しなかったのか?

そして、その後、どうなるのか?

村民の血税が、要らんことに
使われるだろう顛末を
シマなりに予想してみました。

原因はパワハラ問題見過ごし?

事の発端は、村の40代男性職員による
村の女性職員に対してのパワハラを
見過ごしてきたことだという。

そんなどこの自治体でも、
いや、自治体ではなく会社でもどこでも
起こりそうなパワハラ問題で、
直接パワハラをしていないトップが
不信任を突き付けられるに
至ったのは、なぜか?

しかも、全会一致で可決されたのか?

長年燻り続けたパワハラ

この問題は、長年、
村役場で燻り続けていたらしい。

現在、40代の男性職員が、
30代の時から、約10年に渡り、
ずっと女性職員らにパワハラを続け、
それが、庁内で表面化するたびに、
上司による軽微な懲戒で済ませたため、
その根を根絶することができなかったようです。

その間、パワハラに遭っていた職員が、
全職員の約3割おり、さらに、パワハラに屈して、
退職した職員が複数いたと言うから驚きますね。

昨年2月に告発も!

そんな煮え切らない状況に、
退職した4人が決起。

昨年2月に村(村長)を告発し、
庁内で燻っていた問題が、公に表面化。

即、その男性職員は、戒告処分。
上司にあたる課長は、厳重口頭注意。
となったとのことです。

が、その程度の懲戒では治まらず、
その後も議会で追及が続き、
その年の12月議会で、
真相解明のための
第三者調査委員会を設置する
という方針が決まったが、
それが発足したのは今年の4月。

その報告書が村長に提出されたのが、
約5か月後の先月8月31日だったというです。

それでも治まらない

村長は、その報告書を受け、
改善策を早急に検討し打ち出す。
としたが、議会側は、納得しませんでした。

それは、その長きにわたる期間、
副村長として、十二分にパワハラの実態を
知る立場にあったにも関わらず、
抜本的な対策や処置を取ることなく
見過ごす形でいたことに対する
不信感が収まらなかったからという。

トップを挿げ替えるしかない!

舟橋村ホームページより http://www.vill.funahashi.toyama.jp/welcome_new/greeting.html

議会は、一気に、村長交代を進言。
つまり、辞職を促したが、
村長は、先の主張(改善すること)を
繰り返し、辞任することを否定。

その結果、不信任案を
突き付けることになったということだ。

一見、まともな対応に見えるが

議会側からすると、
村役場のトップでもある村長が、
責任を認め、辞職し、次の村長に託すか、
出直し選挙に打って出て、
村民に村の職員に、真を質すという流れが
最善と考えた結果だと思います。

また、村長側からすると、
第三者委員会から指摘された改善点を
真摯に受け止め、改善策を打ち出していく。
ということも頷けなくはない。

なので、両者の主張が平行線ならば、
このようなことになっても仕方ない!
とも思えます・・・・が!

こうなると、こんなお金と手間がかかる

村長の不信任案が可決された1時間後、
村長が、議長に、地方自治法に基づき、
議会解散を通告しました。

こうなると、40日以内に、
村議会議員選を実施し、
新しい議員を決めなければならない。

まず、そのためのお金と手間がかかります。

そして、新たな議会が発足し、
再び、村長に対する不信任が可決されると
村長が失職する。

そうなると、村長選挙を行わなければなりません。

そのためのお金と手間がかかります。

こんなことを村民は望んでいるのでしょうか?
特に、ベッドタウンとして移住してきた
若い村民は、どう思っているのでしょうか?

裏側はやはり爺同士の内輪もめ・・・

今回のこの村長下ろしの動きは、
爺と爺の内輪もめ!
という話が、漏れ聞こえてきています。

真偽のほどは、分からないので、
ハッキリ、クッキリとは言えませんが、
新聞に載っていた記事だけからでも、
その話が真実かも?と推測されるものが、
散見されました。

例えば、不信任案が否決されたら、
村長や否決した議員に対し、
リコール運動を展開すると
公言する団体がいたということや
村長が、同級生の議員に、
不信任案を否決するよう依頼していた
ということ、

さらに、
記事を読んで、思わず噴き出したのだが、
先のリコール運動をする!と明言した
団体の人数は10人!たったの10人です。
どんな10人なのかは分かりませんが、
多分、反村長側の爺さん10人だと思われます。

さらに、その10人に屈する形で、
賛成に回ったとされる議員は、
立候補しないとのこと。

つまり、賛成した責任を果たさず、
逃げるということです。

さらに、さらに、
現村長が辞職し、選挙になった場合、
立候補する候補者が見当たらない!
ということなどもあります。

このことから、いかにいい加減な村政なのか、
健全な村政を目指すふりをしつつ、
明確なビジョンがないまま、
気持ちだけで突っ走っている
子どもの喧嘩のような嫌なものを感じます。

職員にパワハラ職員がいるなら、
議会で、そういう職員がいなくなるような
話し合いをし、ルールを決めればよいのに、
それをせず、全て村長の責任にしている
だけのようにも見えます。

有権者が約2,500人で、村議が7人の村で、
しかも、ここ30年で人口が倍増した
若者が多いはずの村で、こんな村政!
そして、こんな無駄なお金の使い方をして、
村民、特に、若者たちは怒らないのでしょうか?

不信任案に賛成した議員たちは、
村長だけを悪者にしようとしていますが、
シマには、どっちもどっちに見えます。

決起すべし!若者たち!

ここは、舟橋村の若い民が
立ち上がるべき時だと思っています。

生まれも育ちも舟橋村の
小学校も中学校も同じ、
幼なじみの爺さん婆さん議会に、
終止符を打ったらどうでしょうか?

せっかく、全国から、
いい意味で注目されている村なのに、
こんなことでイメージダウンさせるのは、
勿体なさすぎると思います。

みなさんは、どう思われますか?

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