議員の裏側

高岡市民必見の高岡市議会議員の勢力図(自民の一本化失敗)

今回は高岡市民の方には大きな話。
注目すべき点が多くあります。
大変興味深いという意味で
面白いお話になります。

あの自民党が本当にギリギリで分裂した。
そしてその分裂が今後に大きな影響を
与えるであろうということです。

一本化 するの?しないの?

自民党会派が、
「一本化するか、しないか」
という話がなんと元々の3つよりも
多い4会派になったという面白い話です。

当初、
「一本化はしない!」
とのことだったのが、話し合いの結果、
「一本化する!」に変化し、それで決まるかと思われていました。

会派届提出締め切り日にその話し合いは決裂し、
新人3人が立ち上げた新会派と併せて、
改選前の3つより一つ多い4会派が
結成されました。

時系列で話しますと

11月6日
高岡市議会の自民会派が、
この選挙を境に一本化する
ということが最初に新聞に載りました。

11月4日、5日
最大会派8名の自民党議員会と
第二会派6名の自民党未来創成会が会合を開き、
第三会派3名の自民党同志会を含めた
一本化について協議したとあり、
一本化の大筋合意。結論は翌日に持ち越します。

11月7日の新聞に
自民3会派一本化、角田新市長を応援した
自民党創成会が吸収合併
新人を加えた20名程度の最大勢力になる

角田新市長を推した創成会の創設メンバー6名が、
この会の中心メンバーになりそうだということでした。

結局、自民会派が4つ?

ところがところが、11月9日の新聞に、
「自民一本化決裂、大筋合意一転、名称で対立」
との見出しが躍りました。

結局、元々あった
自由民主党高岡市議会議員会 8名
自由民主党未来創政会 8名(新人2名増)
自民党同志会 3名
の3会派がそのまま残りました。

「高岡愛」という新会派が3名で結成されました。
その所属議員が面白いです。

嶋川武秀氏・・とんでもない得票数で1位当選
出町譲氏・・・市長選に挑戦した上で2位当選
熊木義城氏・・最年少当選

この4つの自民会派の人数を足すと22名となります。

高岡市議会の定員は27なので、残りは5名。
その5名は、2会派となっており、
立憲民主・社民議員団 3名
公明党 2名

また、条例案を出せる3名以上の会派が、
5会派もあるということになりました。

自民会派が一本化していたら、
22名の大会派一つに、
立憲民主・社民会派3名、
公明会派2名の3会派で、
議会内の会派勢力はハッキリしたのに、
こうなるとバラバラ感が気になります。

悪しき伝統なのか?

なので、新聞には、
「あしき伝統覆せず」とありました。

しかし、過去は、
これがあしき伝統だったかもしれませんが、
今回は、違うかもしれないと島は思うのです。

それは、高岡市に新しい風が吹く
前兆のように見えるからです。

普通に考えると、
市長を担いだ創成会が最大会派になり、
富山市のように安定過半数を確保していると、
議会は紛糾することなく、
市当局から出される案は、
異論が出されることなく、ほとんど通ります。

また、その会派から出てきた案
についても同様です。

多数決の原理が、最初から働いて、
結論ありきで、何でもかんでも
すぐに決まって行きます。

それが、いい場合ももちろんありますが、
それが続くと、市民の政治離れが進み、
富山市議会で起こった寂しい事態が
生じるかもしれません。

そう考えると、大会派にならず、
自民会派が4つに分かれていることで、
議論に熱がこもる!
それに、市民が参画してくる!
政治に興味関心を持つ市民が増える。

そういうことが、大きく期待できると思うのです。

注目会派は、新生「高岡愛」

それで、4つの自民党会派の中でも、
一番、注目したいのは、
新人3人で結成された会派「高岡愛」です。

ご存じの方も多いと思いますが、
1位当選の嶋川氏は、コンビ「母心」現役の漫才師で、
市議選では前代未聞の大得票1万票以上を獲得された超大型新人。

2位当選の出町氏は、
7月の市長選にチャレンジし
知名度を高めた上で出馬し、
嶋川氏に迫る得票数を得た大型新人。

3人目が26歳の若者代表のフレッシュな新人。

この3人が、以前からある自民会派に
混ざることなく会派を組んだことは、
とても大きいと思いますし、

3人だけで得票数が25%

この3人の得票数合計が、
3人だけで有効投票数の
4分の1以上というから驚きです。

先にも述べたように、
高岡市議会は、3名以上の会派に条例案の提出権
が与えられているので、
4分の1の市民がバックにいる
という自覚から、
フレッシュな案を次々と
市政に投げてくれるのではないかと期待しています。

まあ、新人なので、
いろいろ躓くこともあるとは思いますが、
逆に言うと、市民目線に一番近いところから、
いろんなアプローチを仕掛けられるので、
市民のみなさんが、それに乗れば、
今までに考えられなかったような
民意が反映される市政に生まれ変わるかもしれません。

市長は歓迎

新聞には、このような会派構成になったことをどう思うか
と問われた角田市長が
「市政運営は簡単ではなくなるが、活性化するのではないか?」
と言っているらしいことが載っていたので、
それもいいコメントとして受け取りたいと思っています。

今後の高岡市政に注目です。

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